映画好きが鼻息を荒げておススメする代表的な映画になってしまった『ショーシャンク』ですが、実は僕は公開当時に映画館で観ています。映画好きの母親に連れられて、当時小学生の僕は一緒に映画館に行ったのです。

 

1994年当時、『フォレスト・ガンプ』が公開されてそれが死ぬほど話題になっていました。またアカデミー賞も『ショーシャンク』は7部門もノミネートされているのに、全部『フォレスト・ガンプ』が受賞して無冠…。

 

当時両方とも見ていた僕と母親は首をかしげました。「え~ショーシャンクじゃないのかよ~」って(笑)。それから評価が一転するのは、数年後で、今や『ショーシャンク』をマイベスト映画に挙げるのはやや狙いすぎな感があるくらいに映画ファンに愛されています。

 

それでもやっぱり僕はこの映画を人生に影響を受けた一本に挙げないわけにはいきません。

 

まず映画だけにフォーカスしても奇跡の一本なんです。

奇跡の映画ショーシャンク

というのも監督のフランク・ダラボンの以降の作品を見ても、明らかに『ショーシャンク』は監督の実力を越えているからです。監督の力量を越えた何かがこの映画には宿っているわけです。まさに神がかった作品であり、映画史に残る奇跡的な作品だと言えます。

 

僕は、コッポラの『ゴッドファザー』のような天才監督による実力が余すところなく発揮された作品も素晴らしいと思いますが、『ショーシャンク』のような作った当人たちもどうやって作ったかよくわからないような、人の意識を飛び越えた作品の方が好きです。

 

またストーリー、キャラクター、音楽、伏線、ラスト、何もかもが素晴らしいとしか言えません。ほんと、奇跡の映画なんです。

 

pressure and time

個人的には好きなセリフは、レッドの「pressure and time」(時間と圧力)です。

 

この映画の肝でもある「pressure and time」なのですが、実際に自分が何かを達成したり、乗り越えたりしたいときにはやはり「時間と圧力」がものを言うと僕は思っています。

 

多くの人は手っ取り早くテクニックで解決しようとしますが、「時間と圧力」がかかったものには小手先のテクニックは簡単に通用しなくなります。

 

『ショーシャンク』が奇跡的な映画なのも「pressure and time」を味方につけたからです。物語においてアンディーが20年という時間とそこにあるドラマの力(圧力)がラストの感動と爽快感につながるのです。テクニックでここまでの感動は生まれません。

 

だから「時間と圧力」をどう克服し、どう効果を発揮するのか?これさえ考えてればだいたいのことはうまくいくんじゃないかと僕は思っています。

 

そしてもちろん僕にも何か辛いことや苦しいことがあるとこのレッドの「pressure and time」を思い出し、主人公のアンディー・デュフレーンのように自分も強くありたいと思うのです。

 

Get busy living

続いては日本語訳にするのがとても難しい名セリフです。

「Get busy living, or get busy dying」

 

日本語字幕では「必死に生きるか、必死に死ぬか」という訳が当てたれています。個人的には情報のポイントを入れ替えて「生きることに必死なのか、死にゆくことに必死なのか」の方がニュアンスが近いと思います。

 

そしてこのセリフは暗示的であり、解釈はさまざまだと言えます。

 

個人的には、そのどちらかを選択するというより、そのどちらの面もあらゆる行為に存在していると考えたらいいんじゃないかと思います。生も死も共にあるから人生は輝くんじゃないかと。

 

hope

この映画のセリフでやはり一番有名なのは「hope」でしょう。

 

主人公のアンディが「hope(希望)」について語ると、相棒のレッドはこう言います。

「hope is a dangerous thing my friend,it can kill a man…」

 

それがラストにはレッドの心情はこう変化します。

 

「I find I’m so excited, I can barely sit still or hold a thought in my head. I think it’s the excitement only a free man can feel, a free man at the start of a long journey whose conclusion is uncertain. I hope I can make it across the border. I hope to see my friend and shake his hand. I hope the Pacific is as blue as it has been in my dreams. I hope.

 

このセリフのシーンから、スティーブン・キングの原作『刑務所のリタ・ヘイワース』にはないオリジナルのラストシーンは何度見ても胸が熱くなります。

 

ずっと刑務所の壁の中で安定のポジションを獲得し何かへの「希望」を恐れていたレッドが、国境を越える際の心境は、どこか僕らの日常ともリンクしますよね。

 

安全な僕らが境界線を飛び越えるのを恐れてしまうのか?はたまた興奮に胸が震えているのか?

 

映画のレッドとアンディーのように心は自由でありたいですね。