NHKのドキュメンタリー「悩んでもがいて生きて、高野悦子『二十歳の原点』」を見た。

 

僕が見た登場人物は二人。一人は二十歳でバンド活動をしている女の子。もう一人は京都大学に入学するも就職活動に疑問を感じ、1年休学しながら障害者の方々の生活をサポートするアルバイトをしている女の子。二人とも高野悦子さんの『二十歳の原点』を読んでその内容に共感し、自らのそれまでの人生を考え直したということが共通している。

 

僕も彼女たちと同じ感覚を高校生の頃に感じていたので、あぁわかるなぁ~と思ってその番組を見ていた。それから今にして思うと「そんなに悩まなくてもいいんだよ」とも言いたくなった。たぶん、当時の僕や彼女たちに慰めの言葉をかけてもあんまり救われないんだろうけど。でも、やっぱり「心配しなくていい」と言いたくなってしまう。

 

そしてもう一つ付け加えるなら、悩んでも向上する気持ちや挑戦する姿勢を忘れないでほしい、ということだ。僕は悩んで、何をしたらいいのかわからなくなってしまった時期がある。若い時間はとても少ない。悩んでいてはもったいない。それに自分を刷新しようと思う若者の失敗を多くの大人はバカにしたりしない。むしろその若者の失敗よりも挑戦の方が若者ではなくなった頃のその人を支えるだろうし、生き生きとさせる。

 

だから何かを前に進める行動をとった方がいい。特に今は若者は少ないし、そういうチャレンジングな若者はもっと少ないと思う。だから、真っ当な努力と行動による挑戦ならばいくら失敗したとしても応援してもらえるはずだ。

 

つまり、悩んで何もしないよりも、逆に悩んでも何かやってしまった方が共感を得るし、仲間が増える。たぶん批判する人よりも共感してくれる人の方が多い。

 

と、言うことを高野悦子さんの『二十歳の原点』を読んで共感した女の子二人を見て思った。だから彼女たちが『二十歳の原点』をずっと心の支えにしていたのはあんまり良くないことだと思っていた。『二十歳の原点』の世界はずっとそこに浸っているべきものではなくて、それを一つの目印(安全基地)のようなものにして前に進むべきだと思ってみていた。

 

すると番組の最後に、バンドマンの女の子が21歳の誕生日を迎え、『二十歳の原点』を読むシーンがあった。彼女は高校2年生からずっと誕生日にはその本を読んでいたんだそうだ。それで21歳で読んで『二十歳の原点』はどうだったのかというと、「今までのように内容が入ってこなかった」と言っていた。

 

というのも、高野悦子さんが書いた世界の言葉を、実は自分の周囲の人々も感じていたんだということに気付いたんだそうだ。たぶん、僕も当時かかえていた悩みは自分だけのものだと思っていたんだろう。でも、その悩みは実はみんな言葉にせずとも持っていたんだということに気付いたんだろう。

 

だから時間というものが解決してくれるんだなぁ(笑)。と改めてよくあることを思ってしまった。それで時間が解決するなら挑戦だし向上だろう!と思った。そうやって仲間を増やして、大人をびっくりさせてほしいし、僕も同じように挑戦して向上していろんな人をびっくりさせてやろうと思った。